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記憶という不思議

2022.12.28

子供たちは夕方、夜に教室にやってきて学習をして帰ります。その間に子供たちはベンキョウをします。頭のなかは「眠い、帰りたい」「けど頑張る」と気持ちを切り替えて「オボエル」「ワカル」を繰り返します。

塾で勉強するのは当たり前と思われるかもしれませんが、そもそも「オボエル」「ワカル」とはどういうことでしょうか。

「オボエル」は頭の中に情報を入れていく作業です。よく子供たちが言うことがあります。「せっかく覚えても次の日になったら忘れている」これは覚える仕組みを的確に表しています。ご存知の方もおられると思いますが記憶作業には2種類の「オボエル」があります。それは短期記憶と長期記憶です。「短期記憶」はその日にあった膨大な情報を脳の海馬に(海馬はタツノオトシゴに形が似ているとのことです)にため込みます。それらの情報は寝ている間に生きていくうえで必要な情報だけを「長期記憶」をつかさどる大脳に放り込み、必要のない情報は捨てていくシステムになっています。(一説には人間は記憶したことをすべて覚えていて思い出せないだけともいわれています。そうしないと説明できない事例があるから。例、サバン症候群)こうして「長期記憶」に放り込まれた記憶だけを思い出すことができるわけです。つまり、寝ている間に「長期記憶」に放り込むか捨ててしまうかを判断する番人がいて生きていくうえで必要な事かどうかを判断して分けていると言われています。

たとえば、源頼朝を覚えようとします。漢字の「源」「頼」「朝」は頭にすでにデータベースとして入っているとします。(漢字の形(画像)がどうやって神経に格納されるのかも不思議です。文字が文字であるゆえです)頭の中で格納されている漢字を順に並べて「ミナモトノヨリトモ」という音の認識に加工して別の場所に格納します。加えて「鎌倉幕府」を別に覚えて、鎌倉幕府を作った人物として神経のつながりを新たに作ります。(最近、脳神経(樹状突起)のつながりではなく新たに細胞(ニューロン)を作り出して記憶がなされるという研究も報告されています)「ミナモトノヨリトモ」という単語を音、形、意味のばらばらの部位に入っていますが意味を含めて同時に反応させて(結び付けて)意識の上に乗せることができたら思い出せた(記憶した)ことになります。漢字の「源」「頼」「朝」をデータベースに「源頼朝」という情報をさらにデータベースに加えているわけです。子供たちを見ていて、記憶するということはポツンと情報を頭に入れるのではなく関連づけて脳が反応して脳の各部位に格納しているのではないか、思っています(記憶とは関連づけることによってデータベースをふやすこと・・木村説)したがってデータベースが大きい人ほど新しいことの記憶がたやすくなるわけです。

 

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