2021.09.20
目次・・具体的にテストを見てください ⇒ 教育改革内容 ⇒ 塾での対策
定期テスト対策での変化・今年のテスト問題
英語の定期テストの平均点は公表されない中学もあり、詳細はわかりませんが昨年より
軒並み10点~15点は下がっていると思われます(中1を除く)それだけ難しくなっています。
どのように変化したのか言葉では伝えにくいですので実物を見ていただいたほうが分かりや
すいと実際の問題を写真で思い載せました。
どのくらい難しいのか、
右の問題は今年のK中学3年第1回
定期テスト第10問Jと第11問Kです。
Jは条件に沿って英文(条件作文といい
ます)を3個を作らないといけません。
この条件作文は高校入試問題でよく
出題されています。
Kでは英文で尋ねられたことを英文で
答えます。
(小さいですが文字が読めるようならば解いてみてください。実はJは作問意図が複雑すぎます。)
次はY中学3年第1回テストからの長文です
右の写真の問題文は<N>番目です
ほぼ1ページが初見の長文問題となって
います。問題文は文字が小さく読めないと
思いますがボリュームをご理解ください。
リスニング5問で時間を消耗した後、
問題を8問も解いていって最後にこの
長さの問題に出くわします。
(赤い書き込みは塾長の解説の書き込み)
公立の入試問題のような感覚です。
中学の英語教育がこのレベルに上がりましたので高校ではこれからさらに難しくなっていきます。
このようなテストの難度上昇は英語ができる生徒と出来ない生徒の格差を広げることになります。
早急に手を打っていく必要があります。それは単に難しいことを教えればよいという学習の内容
ではなく、外国語をより身近なものとして語学学習との付き合い方の変容を迫っています。
ではなぜ、このように難しくなったのか?
英語の学習指導要綱の改訂
今回の教育改革の大きなトピックは「大学入試改革」と「英語教育改革」です。なかでも英語
改革は現代のグローバル社会における英語の重要性が高まるにつれて注目を浴びています。
今は、戦後最大の規模の教育改革の真っただ中にあります。これまでの詰込み型から知識
活用型の大学入試改革(センターテスト⇒共通テスト)への転換が始まりました。上からの
改革ですね。その変化の影響を受ける世代が今の中学・高校生です。
中学英語改革で知っておきたいポイントはまず2技能(読む・書く)から4技能(読む・書く
聞く・話す)になりました。
英語教育改革の目標
①外国語で自分の考えや気持ちを伝えあう
②学習した語彙、表現を活用する言語活動
③授業は外国語で行う
中学校の英語授業の変化内容まとめ
|
改革前 |
改革後 |
先生の教え方 |
日本語で教えてよい |
オールイングリッシュ (先生はできる限り英語で解説) |
語彙数 |
1200語 |
1600~1800語 |
追加された 文法項目 |
― |
現在完了進行形・原形不定詞 仮定法・目的語に節をとる第4文型 |
技能 |
読む・書く |
読む・書く・聞く・話す |
塾での対応
◎長文対策⇒語彙力強化=ユニットごとの単語テストを活用して単語力を徹底して身に付ける
動詞を中心に単語を押さえる。
◎条件作文対策⇒テスト前に表現・作文指導を徹底する
塾教材で使用しているウィンパスの「英作文」の活用をテスト前に行う。
◎連語・熟語の問題にたいしてテスト対策プリントで復習する
◎英検対策授業の充実=とにかく英語に触れていること、英検各級の受験を奨励します
(特に英検受験でリスニング・スピーキング対応できます)
◎教科書の内容が大変難しくなり、今まで高得点の生徒でも苦戦をしています。
読み解きに必要な文法事項の教授が大切になっています。まずは文法を整理してから
教科書の読み解き、この順番を大切に指導していきます。