2019.10.01
勉強方法を工夫することで、短い時間でも学習効果を上げることが可能になる。
A群:成績上位で、学習時間が平均よりも短い群
B群:成績下位で、学習時間が平均よりも長い群
A群とB群の両者を比較することでより効果の高い学習法を探すことができる
A群 | B群 | ||
プランニング方略 |
何から勉強したらよいか順番を考える 目標を決めて勉強する 計画を立てて勉強する |
72.7% 64.6% 63.0% |
60.8% 56.3% 59.6% |
モニタリング方略 |
何が分かっていないか確かめながら勉強する 重要なところはどこか考えながら勉強する 問題を解いた後に〇つけをする |
79.5% 81.8% 93.2% |
59.6% 64.2% 89.2% |
調整方略 |
テストで間違えた問題をやり直す 勉強の計画がうまく進んでいなければ見直す |
72.7% 40.9% |
63.8% 38.3% |
意味理解方略 |
〇つけをした後に解き方や考え方を確かめる 問題を解いた後にほかの解き方がないかを考える |
83.1% 42.5% |
61.7% 23.3% |
注目したいのは意味理解方略の〇つけをしたあと解き方や考え方を確かめる。
この項目がA群とB群とで20%以上の差がついていること
これは自分の答えが正解かどうかにこだわるのは意外とB群が多い。
単に、正解が良いこと、と理解しているから。
問題は分かったことである、または間違えた理由が最も重要であるという認識に立つことが大切である。
このことはモニタリング方略の何が分かっていないか確かめながら勉強する、と関係している。
成績下位の生徒は何が分かっていないか、を考えようとしない。
メタ認知能力が弱いことを表していると思われる。