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子供はなぜ勉強しなくちゃいけないの あるお母さんVS京大人気ナンバーワン教官

2019.05.25

次の言葉がツィートされて話題になったそうです。

 

勉強をなぜするのか親に訊いたときに、コップを指して「国語なら『透明なコップに入った濁ったお茶』、算数なら『200mlのコップに半分以下残っているお茶』、社会なら『中国産のコップに入った静岡産のお茶』と色々な視点が持てる。多様な視点や価値観は心を自由にする」というようなことを返された。

 

すごいお母さんですね、または勉強する意味をしっかり考えて育ってこられた。

「多様な視点や価値観は心を自由にする」学生時代に先生から教えられたことではないでしょうか。

その知識を自分の血肉としてきたからこの切り返しができるのだと思います。

 

あるお母さんの見事な切り返しを紹介しました。

 

代わって、京大教官の意見の要約

瀧本先生という、京大の人気ナンバーワン教官と言う触れ込みです。

 

勉強がつまらない、と思うのは当たり前だと思います。

レンガを積み上げているとして

何のために積み上げているか分からなければ

作業はつまらない。

家を建てて、みんなで楽しく住むためにレンガを積み上げているとわかっているとやる気も起ります。

意味がわからず、やらされるとかなりつらい。

 

勉強をすることは魔法を習っていることと同じです。

飛行機を考えてみましょう。

鉄のかたまりが空を飛んで、鳥よりも遠くに速く飛んでゆきます。

車もそうですよね

江戸時代の人が見たら、妖術か魔法に見えますよね

 

数十年前の中高生の部屋には

音楽やラジオを聴くためのミニコンポ、紙の辞書、参考書、アイドルのポスターがありました。

でも今はこれらはスマホが1台あれば

いま、みなさんがあたりまえに暮らしている21世紀は「魔法の国」だということ。

そしてみなさんは、学校という場所で「魔法の基礎」を学んでいること

 

ニュートンと言う科学者の名前を知ってますよね。

彼は中学時代の成績が下から2番目でした。

勉強を始めるきっかけは友達を見返したいという気持ちからでした。

かれは数学の微分、積分という分野を切り開き、万有引力の法則を見つけました。

それはペストから逃れるため田舎の別荘に引きこもった1年半の間の出来事でした。

 

ニュートンから学ぶべきこと

まず、中学時代の成績なんて、ほとんど関係ないということ。

そして、たとえ(ケンカ相手を見返したい、というような)不純な動機であっても、本気で勉強すれば成績は伸びるということ。

さらに、数学は哲学とは別の角度から真理を探究する学問である、ということ。

それから最後に、どんなに苦しい環境に追い込まれても、たったひとりになっても、世界をひっくり返すことはできるということ。

実際の話、ニュートンは「数学という魔法」によって世界を変えました。しかも「たったひとりの1年半」で、世界を変えてみせました。

 

学校で勉強するということは「魔法」を習っていることなのです。

 

以上、瀧本先生のなぜ勉強するのか、という問いに対する現在の答えを紹介しました。

 

さきのなぜ勉強しなくちゃいけないの?の問い2つ

いかがでしたか?

どちらも魅力的で説得力はありますね。

でも理由の正当性はどうであれ、これらを聞いて

動き出すのは生徒たちです。

 

ですので、生徒に先の2つを聞いてどちらの方が

やる気が出たか、心に刺さるのはどちらの方かを聞いてみました。

お母さんか京大の教官の方か。

聞いたのは中2生、中3生、高2生の各1名で計3人です。

いまのところ

お母さん2人

京大の教官1人

でした。

ほぼ引き分けです。

高2生はどちらも同じと言っていて、あえてどちらか選びなさいと言うと

「お母さんの方が話が短いから」と、お母さんの方を選びました。

選択の基準、理由がすこしおかしい。

 

また

中学生向けか

大学生向けか

の違いは確かにあります。

わが子にとってやる気が出るのはどちらと思われますか?

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