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データから見える効果的な学習方法

2023.02.05

努力をしているのに成績が上がらない生徒とそんなに勉強をしていないのに成績が良い子がいます。

違いは何でしょうか?

頭が良いか、悪いかでしょうか?

では、良いと悪いの違いは何でしょうか?

今回の<ポイント>は成績上位の生徒の勉強法をマネして学習を進めるのではなく、短い勉強時間で成績上位にいる生徒の学習法を真似することです。

 

だれもが勉強時間を短くして成績を上げたいのは当たり前です。

単に成績上位の生徒の勉強のやり方を真似るよりも実際に勉強時間が平均時間より短くて成績が上位で生徒はなにをしているのか?長い時間勉強をして成績が下位の生徒と何が違うのか、ベネッセ教育総合研究所が2014年に「生徒の学習観実態報告」のために調査しています。

 次のデータの20%の違いが出ているところが大きなポイントと考えられます。

 

調査対象:中3生は受験の圧力を感じているかもしれませんので、圧力を感じていない中学1年2年生2,000人から回答を得ています。

以下報告内容

勉強方法を工夫することで、短い時間でも学習効果を上げることが可能になる。

成績上位者と成績下位者では見ている所が大きく違うところに目をつけて、成績上位者と同じことを考えていけばやがては効率的に学習効果が出てくる。

A群:成績上位で、学習時間が平均よりも短い

B群:成績下位で、学習時間が平均よりも長い

A群とB群の両者を比較することでより効果の高い学習法を探すことができる

   

A群

B群

プランニング方略

何から勉強したらよいか順番を考える

目標を決めて勉強する

計画を立てて勉強する

72.7%

64.6%

63.0%

60.8%

56.3%

59.6%

モニタリング方略

何が分かっていないか確かめながら勉強する

重要なところはどこか考えながら勉強する

問題を解いた後に〇つけをする

79.5%

81.8%

93.2%

59.6%

64.2%

89.2%

調整方略

テストで間違えた問題をやり直す

勉強の計画がうまく進んでいなければ見直す

72.7%

40.9%

63.8%

38.3%

意味理解方略

〇つけをした後に解き方や考え方を確かめる

問題を解いた後に他の解き方がないか考える

83.1%

42.5%

61.7%

23.3%

 

抜粋 以上

左にあります方略というのは作戦ですね。

計画性、意識認識、修正力、理解認識力についてやり方を工夫しているかを質問しています。

 

赤まるをしていますのは差が20%程度差がついたところです。お分かりのように

1、何が分かっていないか確かめながら勉強している

2、重要なところはどこか考えながら勉強する

3、丸付けをした後に解き方や考え方を確かめる

 

A群は10人に8人が実行しています。

B群では10人に6人が実行しています。

しかし、私の感覚ではB群は10人に2人~3人がやっている、言う感じです。まず、自分が分かっているかどうかを確認していません。

このような生徒の特徴はつぎのことで要約できます。個別指導ですので生徒一人ひとりに尋ねます。

トレーニングの違いというということであれば「やり方」の違いということになります。

努力をしているのに成績が上がらない生徒の特徴はプリントをこなしているだけ、問題をたくさん解くことが勉強だと思っている生徒です。

そんな生徒に、成績を上げたいですか、と質問をすると「はい」という返事が返ってきます。

塾で時間をむだにダラダラと学習をする生徒を見ると

「苦労して」成績を上げたいか、「楽して」成績を上げたいか、を尋ねると「ラクして成績あげたい」と返事が返ってきます。

先生「どこがわからないですか?」

生徒「全部」

先生「じゃあ、最初から全部説明しますね。」

生徒「いや、最初は分かる」

つまり、自分がどこまでわかっていて、どこからが分かっていないかをわかっていない。

自分が何をわかっていないか?これを明確にしていない、明確にする学習法を知らない、学習法を教えてもらっていない。

このような生徒をどのように指導すれば伸びていくのか、これが塾に問われるわけです。

つまり、自分が分かっていないのはどこかを認識しながら学習を進める力をつけてあげる

粘り強く解き方や考え方を確かめて学習を進める生徒を作り上げていくということです。

当塾での取り組みを近々に次回お伝えいたします。

 

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