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二つの恐怖と戦う

2020.03.15

新型コロナウィルスが猛威を振るっています。学校もいきなり休校となり社会全体が不安な状態になってしまいました。

いま、私たちは2つの恐怖と戦っています。

1つ目は得体のしれないものに対する恐怖です。

2つ目は新型コロナウィルスの感染の威力と致死率からの死の恐怖です。

 

 1つ目の恐怖である「得体のしれないもの」。このコロナウィルスがこうもりからやってきたものであることなどが恐ろしさを増幅させています。

感染の今後については「いつ収束するかは神のみぞ知る」と言っているのはウィルスに関する医療専門家です。(日本経済新聞記事より)専門家すら収束は分からない状態です。今後どういう展開が待っているのか?という恐怖。そして「得体のしれないもの」が自分の大切もの、財産・信頼・家族を奪っていかないかという恐怖心でもあります。

 

 この恐怖心を抑え込むは根拠のあるシナリオを持つことが一つです。シナリオがあれば対処方法が浮かんでくるからです。

 シナリオ1は2003年のSARSの場合です。

2002年11月に確認され2003年7月にWHOによる終息宣言が出されました。半年間ほどで収束をむかえています。患者数約8000人、死亡者数約800人(致死率10%程度)でした。隔離政策と検疫による効果で収束したと言われています。気温上昇による人の免疫力の向上か集団免疫力の増進によるものかどうか、原因はよくわかっていないようです。終息宣言は世界の人々を安心させました。

発生国の中国、次に蔓延した韓国ではおよそ2か月で新感染者数が減少に転じています。

日本で初感染者は1月14日、感染者数が増加を始めたのは1月の末からでした。この2か月後というのは3月中旬から末にかけてです。このシナリオでは今が正念場ということになります。

 

 シナリオ2は2009年の豚インフルエンザウィルスの場合です。

 こちらは予想されていた中国の養豚業者からの発生ではなく、メキシコが発生源となりました。2009年パンデミックを起こし、WHOは危険度合をフェーズ6まで上げました。国内でその年1000万人以上の感染が確認されました。このタイプの(H1N1)インフルエンザに免疫力を持たない年少者が多く罹患しましたが、タミフル、リレンザなどの抗インフルエンザ薬が効果を発揮しました。

そしていま現在も発生していますから収束は向かえていないことになります。社会の集団免疫力(インフルエンザへの免疫力を多数の人が持っていて、広がりを抑えられる力)と均衡しています。

 

「なぜ過去の起こった歴史を私たちは勉強するのか、それはそこから未来が見えるから」と生徒に常々言っています。

シナリオ1,2共に過去の事例を参考に考えています。歴史に学ぶということによって今直面している恐怖に先人はどう対処してきたのか?それを受けて私たちはさらにどう対処していくのか?気づいて学ぶことがいま求められているのかもしれません。

 

2つ目の恐怖は死への恐怖です。ウィルスの感染力は毎日の報道を見ていただけますとわかります。そして、感染後は重症化率20%さらに、そのうちおよそ10人に一人が亡くなっています。世界全体では致死率3%という数字です(日本経済新聞3月4日の記事より)

不幸中の幸いと言っていいのでしょうか、若い人たちへの感染と致死率が極端に低いことが唯一の救いです。中国の例では19歳未満の感染者は全体の2.4%、重症化率もわずかとなっています。これは先に述べました豚インフルエンザと大きく違う点です。WHOもこのことは謎としているようです。

  この死の恐怖心を和らげてくれるのは医学でしょう。

このウィルスの攻撃に効く薬を見つけるために国、製薬会社、研究所が今現在戦っています。既存薬で有望薬とされているのはアビガン、レムデシビルなど聞いたこともない薬です。特にレムデシビルは実際に効果があったと報告されているようです。

 これらの薬の効果を探る治験には多くの患者を抱える中国、韓国の協力が欠かせません。WHOなどとの国際協力で早期の新薬開発、既存薬の効果を見つけてほしいです。

特にいまの医学進歩は半端ないので早期の新しい薬やワクチンの開発も期待されます。

 死への恐怖心は逆に言えば日頃、気づかない何のために生きているのか。誰のおかげで生きているのかを問いかけてくれることでもあります。私もこれを機会に考え直しておきたいです。

 

いま私たちが戦っている2つの恐怖について書いてきました。

もっとも効果的な感染防止策は「帰ったら手洗い、うがいを行う」しかなく。また、免疫力アップのために規則正しい生活と十分な睡眠、栄養を取ることが一番大切だと改めて感じています。

急いで書き上げたために記憶にたより書いた部分が多くありますことをお断りしておきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

塾長は教室のアルコール消毒と掃除、そしてうがい・手洗いを毎日欠かせないのですが、

毎日、毎日掃除を必ずするって本当に大変ですね、女性の偉大さを感じています。

お母さんたちってすごい!と思うこの頃です。

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